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風色時間

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薄紅

桜の色が朝日に眩しくて
公園通りで目を細めた。
もう幾度目かも分からないこの街での美しい季節に
遠い街の人を想う。
桜の色の優しさが
彼の人に届きますように
穏やかな日差しの下で
笑顔でいてくれますように。

おめでとう
ありがとう
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あれから時間はそれなりに経ったのに
記憶の色は激しすぎて
ふとした瞬間に
それに引きずられそうにもなるけれど。
それでも前を向いて
笑顔でいようと踏み出すひとの
強さに何度、救われたことか
幾度、力をもらったことか。
やっと北に帰れると
知らせてくれたその声に
元気でいてと告げながら
後ろ姿にそっと
ありがとうと頭を下げた。

「そっと」

例えばほんの些細な事
誰かに話したら笑われそうな
そんな小さな出来事を
幸せ、と言っても
いいんじゃないかな


    (“風色珈琲店へようこそ ” より)


ひとり時間~静模様~ 更新しました。

「ひといき」

今じゃないかもしれない
どれだけ頑張ってみてもすぐに出る結果なんて
本当にほんの少し。
報われる努力ばかりじゃないよ
でもね
一歩進んでもう一歩
ゆっくりでいいんじゃない?

 君色時間~穏模様~更新しています。