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風色時間

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十二月

クリスマスにはしゃぐ年でもないけれど
街中が赤や緑で賑やかになるそんな風景はキライじゃないんだ。
気温は低く、風は冷たいけれど
なんだかちょっとだけ、優しい気分になれる
そんな気もするから。


  君色時間~穏模様~更新しました。

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ありがとう

懐かしい人の笑顔の写真に
見ている自分が元気をもらった。
それは小さな所謂タウン誌の、病院紹介の一頁。
昔同じ職場で働いていて、仕事をしながら学校へ通い
正看護師の免許を取った彼女の姿。
久しぶりの彼女はすっかり大人になったけれど変わらず元気に笑っていた。
なんだかとても嬉しかった。
その笑顔の影にどれほどの苦労があったのかということを
知っているから尚更だ。
勤務の厳しいであろう総合病院への入職に、不安を見せていた当時は
もう随分と懐かしい。
少なくとも3年は頑張れと告げたあの時の言葉を彼女は覚えているだろうか。
あれからそれ以上の年月が経って尚、
彼女はその場所で元気に働いているようだ。
すごいな、と素直に思う。
自分もまた、自分の場所で、確かにやっていこうなんて
そんなことをふと思った。
ありがとう。
こっちも頑張るよ。


    君色時間~穏模様~更新しています。

こんな出来事

以前は判で押したように、毎週同じ曜日の同じ時間に診察にみえていた患者さんが、
ここ暫くは曜日も時間もばらばらになっておられました。
どうしたのかな、とは思っていましたが、薬が切れる前には必ずおみえなので
お尋ねするところまではいかなかったのですが、
先日会計窓口でお話しになっておられました。
今まではご主人が送り迎えをされていたそうです。
病院の駐車場までなのでお見かけしなかったのですね。
しかし半年ほど前に急に倒れてそのままお亡くなりになってしまわれたとのこと。
お二人暮らしで、勿論気落ちもされ、病院ももういいかと思っていたところ、
ご近所の方々が、そんな彼女を心配して、それからずっと
そろそろ病院じゃないの?と代わる代わる訪れては
空いた時間に病院まで送迎してくださっているそうです。
「だから来る日が一定しなくてごめんなさいねぇ」とのお言葉。
「でもね、ありがたいものですよ。なんかみんなに心配してもらってね。
 だからもうちょっと元気で頑張ろうと思って」
そう言って少し俯いて、笑っておられました。

 
 君色時間~穏模様~更新しています。

朝に思う

外来の始まる少し前、朝の病院は一番ある意味賑やかだ。
今朝は冷えたね、と話す患者さんと職員の声。
大丈夫、今年も咲くよ
とはきっと待合室の電話台の脇の鉢植えのことだ。
農家の方も多いから、様子を見て下さる機会も多く、
いくつかの鉢植えは結構元気に育っている。
艶やかな緑の葉に視線をやって、不意に思い出した。
毎年、きっと今からは少しだけ前の時期になると
大輪の見事な菊の鉢植えを持ってきて下さっていた方のことを。
残念ながら、今年から、お会いすることはできなくなってしまったけれど。
季節は移り、確実に時間は流れる。
暑いころには秋を待ち望み、寒さが募ってくる度に次の春に思いを馳せる。
なんて我が儘なんだろうと思わないでもない
でも、
そうして日々を過ごしている。


 ひとり時間~静模様~、更新しました。

久しぶりに

今年の秋は、なんだか赤い葉の色が少ないような気がする。
長かった夏から木々たちが、急いで冬支度を整えようとしているからなのかもしれない。


ほぼ一年ぶりで、育った街に帰った。
駅からの道は大きな工事が行われていて
図書館のあった場所は更地になってしまっていた。
戻る毎に、街が変わっていくことが少し寂しいのかもしれない。
横断歩道の向こう側に懐かしい制服が見えて
ちょっとだけ思いを馳せるけれど
頭を過ぎった光景は、学校帰りに友達と肉まんを買い食いしたワンシーンで
それにちょっとだけ、笑った。
今はもう、年賀状のやりとりぐらいで滅多に会うこともないけれど
自分と同じように育った街を離れて暮らす懐かしい友人達は、
元気にやっているのだろうと思う。