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風色時間

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久しぶりに

今年の秋は、なんだか赤い葉の色が少ないような気がする。
長かった夏から木々たちが、急いで冬支度を整えようとしているからなのかもしれない。


ほぼ一年ぶりで、育った街に帰った。
駅からの道は大きな工事が行われていて
図書館のあった場所は更地になってしまっていた。
戻る毎に、街が変わっていくことが少し寂しいのかもしれない。
横断歩道の向こう側に懐かしい制服が見えて
ちょっとだけ思いを馳せるけれど
頭を過ぎった光景は、学校帰りに友達と肉まんを買い食いしたワンシーンで
それにちょっとだけ、笑った。
今はもう、年賀状のやりとりぐらいで滅多に会うこともないけれど
自分と同じように育った街を離れて暮らす懐かしい友人達は、
元気にやっているのだろうと思う。


 

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冷え込みました

寒くなりました。
病院の中庭に差す朝日がひどく眩しかった今朝。
朝一番の仕事の折に、病棟に向かえば
寝たきりではない患者さん達がお食事をされる食堂のガラス越しに
いつも廊下で出会う車椅子の方が笑顔で手を振ってくれました。
嬉しいものです。
これからきっと寒さは増していくばかり。
冬に近付いた空気の感じはどこかしら凛として厳しくて好きだけれど
過ごしやすい気温の時期が年々短くなっていくようで
それにちょっと困っています。

ひとり時間~静模様~、更新しております。

懐かしいモノ

急に冷え込んだり、強い雨が降ってきたり
季節の変わり目というのには
些か激しすぎるこの頃に
つい先日まで甘い香りを漂わせてくれていた金木犀の花は
気付けばすっかり消えてしまっている。
どうしてあの小さな橙色の花の香りは
何時だってなんだか懐かしい気持ちを呼び起こさせるのだろう、
なんて考えて暫し。
それから思わずちょっと笑った。
そう、自分が育った家の玄関先には
金木犀が植えられていたんだっけ。
そんなことも忘れてしまっていた自分が可笑しくて。
今はバス停から職場に向かう細い道沿いの塀の向こうに
金木犀がある。
秋が少しずつ進み始めて橙色の花が香る季節は
結構好きだったりするんだ。


 君色時間 更新しています。

職場の駐車場の端にある柘榴の木のてっぺん近くに
実が一つ残っている。
その向こうは何というか、崖、まではいかないけれど
何処までが敷地なのかよくわからない斜面が下りている。
だから
柘榴の赤は妙に空色に映えて
結構鮮やかに見えるんだ。


 ひとり時間 更新しました。 

荒天に

なんだか随分と風が強くて
職場の窓越しに雑木林の葉擦れが聞こえる。
病院の小さな中庭では
まだ群青色の朝顔が咲いたりもしているけれど。


季節変わりのせいもあって
こうして気温の変化の激しい時は
体調を崩される方が多いから
点滴の薬剤の動きが大きくなる。
それぐらいならいいけれど
またひとつ、ベッドが空いて
でも来週には埋まるらしい。
所謂『社会的入院』ばっかりなのにね。
近隣の大きな病院からの、受け入れ先を探す電話は
週に片手では足りない数。
そろそろシステムに問題がありすぎるんだと
気付いてはもらえないのだろうか。