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風色時間

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「maybe」

ちょっとだけでも背筋を伸ばして
ゆっくり目を閉じてみて。


今日じゃなくてもいいじゃない
明日でも、明後日でも
もっと先でもいいじゃない。


もちろん、
大丈夫じゃないかもしれないけれど
大丈夫かもしれないし


もしかしたら
今日は少しついてなかったのかもね。
でも、なら、そのうち
いいことだって、きっとあるよ。
きっと、ね。


  ひとり時間~静模様~更新しました。

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「きらり」


あんまり我慢をして涙を堪え続けていたら
人は、泣けなくなってしまうんだって。
本当は君に悲しい思いなんてして欲しくなんかないけど
辛い時には泣いていいし、
弱音を零していいんだよ。
泣けるということは、とても素敵なことだから。
だから
泣いてもいいんだ。
“イタイ”を知らない人はきっと
人の痛みは分からない。
その涙は何時か誰かを笑顔にするために
誰かの痛みをそっと包んであげるために
そして君の
笑顔のために。


  君色時間~穏模様~更新しました。

新年のご挨拶と言うにはあんまりですが

片田舎の42床の病院で
内情は社会的入院が殆どである療養型病床群。
寝たきりで経管栄養の方が多く、頻回にお見舞いに見える家族は、まれだ。
ターミナルケア、なんてそんなきちんとした環境でもないが
殆どの家族は延命治療を望んではいない。
元気に退院される方はおらず、ベッドが空けばすぐに次の予定が入る。
だから地域からは必要とされている病院なのだろうけれど。
医療というものの理想と実体の間で時々揺れながら
気付けばもう随分と長い間、ここで仕事をさせてもらっている。
長いとは言えない年末年始休暇を終えて職場に戻れば
数少ない車椅子移動の患者さんが廊下で声をかけてくれた。
食事も自分で出来るし、時折なら杖歩行も出来る彼女に
時折面会はあるけれど、年越しに外泊をする家は無い。
話の出来る方もいるし、出来ない方もいる。
笑顔を見せて下さる方もいるし、早朝出勤の多いこちらを気遣って下さる方もいる。
医療職として、元気を与えたい自分のほうが
いつでも元気を分けていただいている。
考えてみれば人生の先輩方に自分が出来ることなんて、たかがしれているのだろうが。


そんな場所から
もしもできることならどこかの誰かに
何かを届けられたらいいと、ずっと思っています。
ほんの少しの元気の欠片でも
誰かに拾っていただけるのであるならば・・・。


 ひとり時間~静模様~ 更新しました。

晴れ

年末、と言われる季節の風景は
いつもと変わりないはずなのに、
どことなく何かが違って見えたりもする。
冬特有の凛とした空気と、
澄んだ色の、それでも少しだけ白のかかった空の青。
すっきりと晴れた今日は、大掃除日和か。
通り沿いのベランダに揺れる洗濯物もなんだか多いような気がして。
買い物に出たら、ミカンを多めに買ってこよう。
何となく慌ただしいような、それでもひどく安心するような
当たり前の、今日。


        君色時間~穏模様~更新しました。

十二月

クリスマスにはしゃぐ年でもないけれど
街中が赤や緑で賑やかになるそんな風景はキライじゃないんだ。
気温は低く、風は冷たいけれど
なんだかちょっとだけ、優しい気分になれる
そんな気もするから。


  君色時間~穏模様~更新しました。