- 2024/11/23
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片田舎の42床の病院で
内情は社会的入院が殆どである療養型病床群。
寝たきりで経管栄養の方が多く、頻回にお見舞いに見える家族は、まれだ。
ターミナルケア、なんてそんなきちんとした環境でもないが
殆どの家族は延命治療を望んではいない。
元気に退院される方はおらず、ベッドが空けばすぐに次の予定が入る。
だから地域からは必要とされている病院なのだろうけれど。
医療というものの理想と実体の間で時々揺れながら
気付けばもう随分と長い間、ここで仕事をさせてもらっている。
長いとは言えない年末年始休暇を終えて職場に戻れば
数少ない車椅子移動の患者さんが廊下で声をかけてくれた。
食事も自分で出来るし、時折なら杖歩行も出来る彼女に
時折面会はあるけれど、年越しに外泊をする家は無い。
話の出来る方もいるし、出来ない方もいる。
笑顔を見せて下さる方もいるし、早朝出勤の多いこちらを気遣って下さる方もいる。
医療職として、元気を与えたい自分のほうが
いつでも元気を分けていただいている。
考えてみれば人生の先輩方に自分が出来ることなんて、たかがしれているのだろうが。
そんな場所から
もしもできることならどこかの誰かに
何かを届けられたらいいと、ずっと思っています。
ほんの少しの元気の欠片でも
誰かに拾っていただけるのであるならば・・・。
ひとり時間~静模様~ 更新しました。