2014/02/20 Category : 日常 言葉 昔、まだ仕事に振り回されていて、自分すらちゃんと保てずに気付けばそれなりに身動きの取れないラインまではまり込んでしまっていた頃。自分の能力なんてたかが知れているのにあれもこれもとやらなくてはならないことのリストが増えていくばかりで病院で働きながら病院に通ったりもしていた、今となっては懐かしい時代。ある人が、教えてくれたこと。随分な言い方かもしれないけどと前置きしてその人は「言ってしまえば君の100%の力なんて 誰もそこまでは求めてはいないんだから」と送別会でテーブル越しに、ビールを片手にそう言った。一瞬あんまりじゃないかなんて思ったけれどちょっと考えて、それは不思議とすとんと落ちた。誰も100%なんて求めていない、ということはだからそこまで必死になる必要は無くて、肩の力を抜きなさいという意味だろう。そんなに頑張らないでいいなんていう風に言われたらいや、でもと、当時の自分は更に頑なに“頑張って”しまっていただろうと分かる。100%じゃなくていいそれはなんだか解呪の言葉のようで。勿論人には色々な考え方があるし、違う印象を受ける方もあると思う。でも、少なくとも自分にとって、今でもそれはきっと言ってみれば救われた言葉、なんじゃないかな、なんて。大げさかもしれないけれど、本当だから。あれから多分10年以上の時間が経って有り難いことに今も尚、同じ仕事をしていられるのは少なからず、あの言葉のおかげじゃないかとふとした時に思い出すのです。 君色時間~穏模様~更新しています。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword