2013/09/25 Category : 日常 つれづれに 病院で長く仕事をしているとそれも社会的入院の殆どの、寝たきりの方が7割以上の病院に勤務しているといろいろと、考えさせられることも多いわけで。仕事をする上で必要に迫られて、見えないふりをしてきた自分の中の何かから視線を逸らせなくなることがある。お盆でもお正月でも外泊の出来る方はまずいない。それは寝たきりじゃ無くてもだ。ご家族が殆どみえない方もいる。洗濯物が溜まっているからそろそろ来て下さいそんな電話をかけている様子を見ることも少なくは無い。杖歩行の方もいるし、車椅子の方もいる。平屋建ての病院は、市街地にあるわけではないから周り中を建物で囲まれいるわけでは無いけれどなかなか、月なんて見られない。十五夜の夕方に院内の公衆電話からおそらくはご自宅に『ススキを六本持ってきて。 そう、ここから月は見えないけどお願い』と、連絡をしておられた方がいた。彼女の病室で、家族が定期的に面会にみえるのは彼女だけ。きっとお裾分けをされるのだろうと思いながらその横を通れば、こちらに気付いたその方がにこりと会釈をして下さった。 ひとり時間 更新です。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword