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風色時間

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「君へ」

誰かの、何かの些細な一言で胸の内に傷を刻み、
君はそっと唇を噛む。
そんな自分を弱いのだと責めて、またその傷から血を流す。
辛ければそう言っていい。
苦しければ苦しいのだと言っていい。
何処に向かって、と俯くならば
せめて涙を流してもいいんだと、本当にそう思っているんだ。
・・・そう言っても無駄なことはよく分かっているんだ。
そんなことが出来るのなら端からそうしているだろうから。
ねえ、君は
そうして何を抱えていてもいいし、
無理に笑わなくてもいいんだよ。
僕はまだまだ形成途中で
君の荷物の重さを消し去ることはできないかもしれない。
でもね、
ただ、抱えきれなくなりそうならば、
少しだけでも僕に渡してくれればいいと思う。
いつでも静かにひとりで佇まないで。
助けを求めて手を伸ばすことなどあってはならないと、
感じる痛みは全て至らぬ弱さのせいなんだと
そんなに自分を責めないで。
君はきっと最終的には自分でなんとかしてしまうんだと
僕は知っているけれど。


あのね。
どうにも上手くは言えないんだけど
・・・僕はいつでもここにいるから。


 ひとり時間~静模様~更新しています。

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「スロウ」

格好悪くていいじゃない
無理に背伸びをしてみたって
足元がそんなにぐらぐらのままじゃ
すぐに倒れてしまうかもしれないから。
そうしたらきっと
イタイのは他の誰でもない、君なんだ。
ゆっくりでいいよ
一つずつでいいんだ。
色々なものをたくさん目にして
ゆっくりと呼吸をして
自分の速さで感じていこう。
もしかしたら明日はまだ曇りかもしれないけれど
明後日か、明明後日か
どこかでこの空も晴れるよ。
ね。きっと。


   ひとり時間~静模様~更新しました。

ありがとう

懐かしい人の笑顔の写真に
見ている自分が元気をもらった。
それは小さな所謂タウン誌の、病院紹介の一頁。
昔同じ職場で働いていて、仕事をしながら学校へ通い
正看護師の免許を取った彼女の姿。
久しぶりの彼女はすっかり大人になったけれど変わらず元気に笑っていた。
なんだかとても嬉しかった。
その笑顔の影にどれほどの苦労があったのかということを
知っているから尚更だ。
勤務の厳しいであろう総合病院への入職に、不安を見せていた当時は
もう随分と懐かしい。
少なくとも3年は頑張れと告げたあの時の言葉を彼女は覚えているだろうか。
あれからそれ以上の年月が経って尚、
彼女はその場所で元気に働いているようだ。
すごいな、と素直に思う。
自分もまた、自分の場所で、確かにやっていこうなんて
そんなことをふと思った。
ありがとう。
こっちも頑張るよ。


    君色時間~穏模様~更新しています。

「way」

いつでも頑張らなくていいんだよ
出来ないことがあって当たり前
絶対に「そう」ではなくちゃならないことなんて
きっと本当はそんなに無いんだ。
気楽にいこうよ、なんて人は言うけれど
そんなふうに上手いこと力を抜くことが出来るなら
思い悩むことなんて無いんだよね。
ただ、僕はちょっと思うんだ。
動けなくなったら立ち止まってもいいんじゃない?
もしかしたら、無理矢理に進むよりも
違う何かが見えるかもしれないよ、なんてね。


   君色時間~穏模様~更新しました。

「ちょっと」

どうにもならないほどに自分自身が上手く処理できなくて
前を向くことが難しい。
立ち止まってもいいんだと
確かにそうも思いはするけど
結局止まってしまったらずるずる後退するばかりに思えて
ほんの少しの焦燥に
また身動きが取れなくなる。
息を吐いて、空を見て
ゆっくり一つ、深呼吸。
それですっと心が軽くなる、そんな都合のいいことはきっと無いけど
まあ、とりあえず
肩凝りぐらいにはいい影響があるかもしれないなんて考えたら
ちょっとだけ、笑えた。


      ひとり時間~静模様~更新しています