- 2024/11/23
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急ぎの用があって、外来の待合室から病棟へ続く廊下を早足で歩いていた。
まだ診察は始まる前で、廊下にはほとんど誰もいなかったから、
勿論最大限に注意を払いながら、でも結構急いでいた。
ちょっとした関節炎の為に、私の足元はいつでも所謂健康サンダルだから
もともとの歩き方の下手なせいもあってか、ぺたぺたとどうにも足音が煩い。
早足で歩けば倍増だ。
古風なリノリウムの床と健康サンダルの足底の相性は実に微妙だったりする。
その音に気付いた杖歩行の入院患者さんが廊下の角で振り返り、
「忙しそうね。転ばないように気をつけるのよ?」
と笑顔で声をかけて下さった。
「ありがとうございます、気をつけます」
と返しながら少しばかり苦笑い。彼女の年齢は私の倍を楽に超える。
いただいた気遣いと、自分の足音の煩さに
色々な意味で大変に申し訳なく思った今朝の出来事。
君色時間~穏模様~更新しています。
大丈夫だよ。
そんなにいっぺんに頑張らなくても。
ゆっくりでもいいんじゃない?
急がなくてもいいんじゃないかな。
上手くいったりいかなかったり、
小さなことがいつまでもひっかかったり、
どうでもいいようなことにイライラしたり、
ちょっと泣いたり怒ったり、
迷ったり呆れたり。
それでもいいんだよ、きっと。
ねえ
君は君のままで、十分に素敵なんだと
僕は思うよ。
ひとり時間~静模様~更新しました。
病院の会計窓口で、患者さんと会計担当の職員である友人が話しているのが聞こえて。
恐らくは財布の根付けの事だろう、
「これね、亡くなった旦那の形見なの。一緒に旅行に行ったときに買ってね」
「もう随分前になるし、旅行だってどこへ行ったのかもう忘れちゃったんだけど」
「お財布変えても、これはいつも捨てらんなくて」
普段はあまりお話しをされるほうではない彼女は、それでも楽しそうにそう話していた。
窓口に背を向ける姿勢で書類の整理をしていたのだけれど
もしかしたら自分は、なんだか少し優しい顔になれたかもしれない。
・・・ありがとう、ございます。